前回のメルマガでトップリーダーについて触れたと思ったら、
東京の舛添都知事が世間から猛批判を浴びていますね。
舛添要一氏は国際政治学者ですが、
ワインの世界でも国際政治は絡んでいるのです。
素晴らしいワインができるテロワール(土地や気候)があるのに
ワインを作れなくなることがその一例です。
理由は、治める国が変わって文化まで変わったり、
紛争や戦争によって、土地が荒れてしまったり。
そのような悲しいことが歴史の中で幾度となく起こります。
JBプレスさんの「ワイン生活」で今回ご紹介した ワインは
まさに国際政治に翻弄され復活したものです。
↓
jbpress.ismedia.jp/articles/-/46902
ブルガリアのワインは、今では中心的なワイン産地 フランスやイタリアに
はるか先駆けてワインを作っていた地域です。
ギリシア北部に広がるトラキア人の土地のワインは有名で、
ギリシア神話のバッカスやデュオニソス(お酒の神様)は
この地の神様とされています。
ワイン発祥の地とされているジョージア(旧グルジア)とも
黒海を挟んで位置し、かなり早くから ワインが伝わっていたと思われます。
文字を持たなかったために謎の多いトラキア人ですが、
黄金の民族と言われ、ギリシャより前に 高い文明とワインが
この地に存在していたことが 近年わかっています。
それほど歴史のある地域ですが、 1396-1878年は
イスラム教のオスマントルコの 支配下になり、長くワイン産業は停滞します。
(現在でもイスラム教徒が多いのですが、
その内約4割はお酒も飲み、豚肉も食べるそうです)
1950年に社会主義体制になってからは、
ソ連向けに国営ワイナリーがつくっていました。
そして1970年代にアメリカ人が再建に貢献したそうです。
アメリカ好みの強いワインができる気候にも恵まれています。
EUに市場が解放されてからは、ワイン産業に力が入っており、
フランス・ボルドーのワイナリーも進出しています。
動画でご紹介のワイナリーは、ギリシャとの国境地帯にあり、
長く人が立ち入らない土地でした。
素晴らしいテロワールがあっても、 恵みを活かすのは人の知恵。
停滞することもあれば、広まり深まることもある。
政治の世界にも共通しているのではないでしょうか。
酸いも甘いも経験したワインには独特の深みがあります。
そんなワインを愉しむのも大人でいいですね。
昨日よりサミットが開催されていますが、
どんな日本のワインや日本酒が提供されたかが 楽しみですね。
トラキアトレーディングさんのサイトはこちら
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※サミットでは、お金に綺麗で顔も綺麗な
カナダ首相が話題ですねぇ。
カナダもアイスワインだけでなく、
温暖化の皮肉な恩恵で近年ワインを作っていますよ。