(メルマガ361号)セコいリーダーとワインの神様の器はどう違う?

前回のメルマガでトップリーダーについて触れたと思ったら、

東京の舛添都知事が世間から猛批判を浴びていますね。

舛添要一氏は国際政治学者ですが、

ワインの世界でも国際政治は絡んでいるのです。

 

素晴らしいワインができるテロワール(土地や気候)があるのに

ワインを作れなくなることがその一例です。

理由は、治める国が変わって文化まで変わったり、

紛争や戦争によって、土地が荒れてしまったり。

そのような悲しいことが歴史の中で幾度となく起こります。

 

JBプレスさんの「ワイン生活」で今回ご紹介した ワインは

まさに国際政治に翻弄され復活したものです。

jbpress.ismedia.jp/articles/-/46902

 

 

ブルガリアのワインは、今では中心的なワイン産地 フランスやイタリアに

はるか先駆けてワインを作っていた地域です。

ギリシア北部に広がるトラキア人の土地のワインは有名で、

ギリシア神話のバッカスやデュオニソス(お酒の神様)は

この地の神様とされています。

 

ワイン発祥の地とされているジョージア(旧グルジア)とも

黒海を挟んで位置し、かなり早くから ワインが伝わっていたと思われます。

 

文字を持たなかったために謎の多いトラキア人ですが、

黄金の民族と言われ、ギリシャより前に 高い文明とワインが

この地に存在していたことが 近年わかっています。

それほど歴史のある地域ですが、 1396-1878年は

イスラム教のオスマントルコの 支配下になり、長くワイン産業は停滞します。

(現在でもイスラム教徒が多いのですが、

その内約4割はお酒も飲み、豚肉も食べるそうです)

 

1950年に社会主義体制になってからは、

ソ連向けに国営ワイナリーがつくっていました。

 

そして1970年代にアメリカ人が再建に貢献したそうです。

アメリカ好みの強いワインができる気候にも恵まれています。

EUに市場が解放されてからは、ワイン産業に力が入っており、

フランス・ボルドーのワイナリーも進出しています。

 

動画でご紹介のワイナリーは、ギリシャとの国境地帯にあり、

長く人が立ち入らない土地でした。

 

素晴らしいテロワールがあっても、 恵みを活かすのは人の知恵。

停滞することもあれば、広まり深まることもある。

政治の世界にも共通しているのではないでしょうか。

 

酸いも甘いも経験したワインには独特の深みがあります。

そんなワインを愉しむのも大人でいいですね。

 

昨日よりサミットが開催されていますが、

どんな日本のワインや日本酒が提供されたかが 楽しみですね。

 

トラキアトレーディングさんのサイトはこちら

goo.gl/zwu4vj

 

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※サミットでは、お金に綺麗で顔も綺麗な

カナダ首相が話題ですねぇ。

カナダもアイスワインだけでなく、

温暖化の皮肉な恩恵で近年ワインを作っていますよ。